今年を振り返る その3

勝手な思い込みかもしれませんが、私の同業者(税理士/会計士)は「文武両道」な人が多いような気がします。まあ「士」は伊達じゃないというか。
ところが私は自称「運動神経マイナス」。子供の頃からスポーツ/運動は全くダメでした。
私の子供の頃は保護者や先生の思いとは違い子供達の間ではいくら勉強が出来ても運動が出来なければ全く意味がない、という雰囲気があったような気がします。今の時代なら価値観も多様化していて運動が出来なくても他の分野で認めてもらえる環境が存在していると思うのですが、少なくとも子供の頃の私の周りにはそんなものはなかったような気がします。
子供の頃の私はそれなりに勉強は出来ました。それに加えて美術も音楽も成績は良かったです。しかし体育だけは全然ダメでした。5段階評価で2を付けられたこともあります。
正直体育以外の科目に5が沢山付いてもちっとも嬉しくなかったです。子供の世界ではそんなこと何の意味もなかったのですから(更に言えば所詮田舎の学校での「5」。当時から「井の中の蛙大海を知らず」だと思っていました)。
最近私の母から聞いた話ですが、運動神経抜群でスポーツは何をやっても一流だった私の父は子供の頃の私とキャッチボールをやっても全然上手くならないのを見て早々に「こいつは(運動は)ダメだ」と早々に運動に関して教育するのは諦めた、とのこと。そんな訳で体育の時間はずーっと憂鬱な時間でした。
そんな私が今年の下半期あれこれ運動/スポーツにのめり込むことになろうとは・・・。
20年近く前今ほど忙しくなかった頃近所の市営の体育館(現在は指定管理事業としてNPO法人が運営しています)付属のトレーニングルームに通っていた時期があったのですが、父の死、そして私が事務所経営を引き継ぐに至って多忙になり足が遠ざかっていきました。
しかし昨年くらいからようやくあれこれ忙しいのがましになってきて気持ち的にも余裕が出来始めたためぼちぼちトレーニングルーム通いを再開しました。更に併設されている市営プールで泳ぐことも始めました。市営プールにはこれまでも断続的に通っていたのですが、今年はかなり通い詰めたような気がします。
水泳は小学校時代例によってカナヅチだった私を見るに見かねた親に水泳教室に連れていかれて50mくらいは泳げるようにはなっていました・・・が物凄く遅いですしそれ以上連続して泳ぐことはできませんでした。
社会人になってから某女性タレント(血液がワインで出来ているらしい人)がテレビ番組で「私ノンストップで2000mは泳げるわ」とコメントしていたのを見て「マンガ道場に出来ることが私に出来ないはずはない!」(←:誰かバレバレですね(苦笑))とあまりよくわからない理由で発奮して気が付けば500mは軽くノンストップで泳げるようになっていました。無駄な動きを減らせばスピードも速くなりますし楽に長距離泳げるようになるんですよね。
そんな訳で7月くらいから週2、3回のペースで平日仕事が終わってから、あるいは週末にプールで1000~1500m泳いでからトレーニングルームに通うようになりました。自分でも驚いたのはずーっと続けられたことです。習慣にしちゃえば続けられるんですよね。
で、どうなったかというと、健康診断の結果はコレステロール値、中性脂肪が減りました。数値が改善したのは今までで初めてのことでした。ただ体重はあまり変わらず・・・。脂肪が筋肉に変わった・・・のかな?
それはともかく、身体を動かす習慣が付いたのは気分的にもいいですね。


そして今年の大きな変化として、家族でスキーに行くようになったということが挙げられます。
スキーは20年ほど前に大学時代の友人に連れられて行ってようやくまともに滑れるようになりました。小学校5,6年でスキー教室があったのですが、5年生で行った時やはり全然ダメでして嫌になって6年生の時は仮病で休みました(苦笑)
20年前は一緒に行った友人の教え方が上手かったんだと思います。私でも滑れるようになったんですから。
今年の正月休みに琵琶湖バレイに久々に行ってみたのですが、何せ約20年振り、完全に滑り方を忘れていましてこの時は全然ダメでした。20年前滑れたのはまぐれか、と思っていたら最後の方でようやく思い出しまして、2月にもう一度行った時には完全に感覚を取り戻していました。
非常に楽しかったので昨冬のシーズンオフに思い切って家族3人分スキー道具一式を買ってしまいました。そして先日2泊3日で岐阜のウイングヒルズ白鳥高原リゾートに行ってきました。
リフトも複数設置されているだけでなくゴンドラまで設置されていてコースも10本以上、しかも2000m以上のコースが何本もあるという大スケール。しかし家族で泊りがけでスキーなんて基本グータラで運動が苦手な私ではありえない話です・・・。
初日に私が調子に乗って上級者コースに行ってコースから外れて雪の壁に激突、雪を飲み込んで一瞬呼吸が出来なくなったり自力で脱出できなくて4人がかりで救出してもらったというアクシデントがありましたが、それ以外は天候にも恵まれて3日間満喫しました。


しかし何が凄かったってうちの子供の驚異的なスキーの上達ぶりですよ。私が25歳でようやく出来るようになったことを7歳でやってのけたんですもん。
今回初めてスキーをぶっつけ本番でやらせてみたのですが、3日目になると私が結構速く滑っていくのに付いてきてました。正直見直した、というかこいつ凄いぞ、と真剣に思いましたしとても嬉しかったですね。遠路はるばる行った価値があった、と思いました。
そんな訳で気が付いてみればかなりアクティブに身体を動かすようになっていた訳ですが、これもこれまでとは違う試みだったと思います。
他の人にとっては普段から当たり前のようにやっていることかもしれませんが、私にとっては劇的な変化です。来年以降もこの流れをキープしていきたいですね。

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